概説

  1. 川越市沿革史概要
  2. 町制時代の教育概要
  3. 概説

文政十年七月川越城主松平大和守斉典侯は川越に学校博喩堂を創建し、長野豊山の高弟たる、保岡嶺南をして教諭たらしめ、閣藩子弟をして学ばしめたり。 当時一般の領民は寺子屋に入りて学べり。 松平周防守(松井氏)侯、 川越の城主たるに及びて、宮下町に青藍塾を起して、藩士の子弟を収容し、文学の教授をなせり。後明治二年に之を郭町に移して、文学寮と称せり。其の後明治四年郷学校を本町に建てゝ、各村の専門学科を教へしが、明治五年学制の頒布せらるゝに及びて、公立小学校を設立し、町内一般の子弟をして、普通の教育を受けしむるに至れり。是れ本市に於ける普通教育の淵源にして、今日の隆盛の端緒此の時に発せりと云ふべし。