宗教、社寺

  1. 川越市沿革史概要
  2. 総説
  3. 宗教、社寺

川越人は人情一体に敦厚にして仁侠に富み、質朴なり、所謂宿場根性の風は絶えて之れなかりしものゝ如し。宗教心の如きも一般に信仰に篤く、神社仏閣等に参拝する各講社の如きは数十組もあり、隨て社寺は檀信徒の力によりて、相当堂宇の荘厳と格式とを維持せり。

神社 県社二、村社四、無格者二五、計三一
寺院 総計二九、天台宗六、曹洞宗八、真言宗一、時宗二、浄土宗五、日蓮宗四、真宗三
説教所 基督教四、神道一二、仏道二、計一八

県社としては、三芳野、氷川の両社あり、叉小仙波の村社日枝神社、及び東照宮の如きは雁史上に著名なる由緒あり、寺院として、喜多院、蓮馨寺、養壽院、東明寺、中院等皆歴史上に由緒ありて郷土史上深き関係を有せり。